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セルフポートレート
写真家はときどき、自分自身をモデルとして撮影（さつえい）することがあります。それを「セルフポートレート」といいます。写真家にとって「私（わたし）自身＝セルフ」とはいったい何なのでしょうか？
下の写真は、まちのかたすみに設置（せっち）してある証明（しょうめい）写真ボックスで撮影されたいろいろな人の証明写真です。よく見てください。いろいろなタイプの女性（じょせい）がいるのですが、実はアーティスト・澤田知子（さわだともこ）さん一人が変装（へんそう）しています。ここに写っている人はすべて同じひとりの人間なのです。
あなたは外見だけで人を判断（はんだん）していませんか？
人は目で見てわかりやすい外見と、目では見えにくい内面をもっています。自分の中にはいろいろな自分がいる…そんなことを感じさせてくれる写真ですね。
ⓒ澤田知子 「ID400（部分）」 1998年
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