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空飛(と)ぶ写真家ナダール
写真の発明からポートレート写真が生まれ、そしてはじめて空からの写真をとる人があらわれました。フランス人の写真家ナダールです。
もちろんその当時は、飛行機(ひこうき)で空の上から地上をながめることなんてできません。どうやって撮影(さつえい)したかというと気球です。気球に乗って空高くから見下ろしたパリの風景(ふうけい)に、当時の人々はとてもおどろいたことでしょう。
またナダールは、自然(しぜん)なポーズのポートレート写真をとるのが得意(とくい)でとても人気がありました。写真術(じゅつ)が進化したため「首おさえ」を使わず、短時間で撮影できるようになったのです。たくさんの有名人がナダールの写真スタジオへ行き、自然(しぜん)なポーズの写真をとりました。そのおかげで、ナダールに撮影されると一流の文化人(※)と言われるほど、写真スタジオはとてもにぎわいました。
※文化人とは…学問や芸術(げいじゅつ)の知識(ちしき)を身につけている人。またそれらに関係(かんけい)する仕事をしている人。
気球に乗ったナダール、
オノレ・ドーミエによる1869年の諷刺画 |
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ナダール『シャルル・ボードレール、文学者』
島根県立美術館蔵 |
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