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【近代写真1900-1950】 絵画のような写真をとりたい
写真が発明されてから「写真は絵や彫刻(ちょうこく)と同じ芸術(げいじゅつ)なのか、それともちがうものか」といった言いあらそいが起こりました。そこから芸術である絵画をまねた写真をとって、写真を芸術にしていこうという「ピクトリアリズム(絵画主義(かいがしゅぎ))」と言われる写真芸術運動が起こり、多くの絵のような写真がとられました。
この写真は「ボイスでのスケッチ」というアルフレッド・スティーグリッツの作品です。川の向こう岸の森をながめているのか、水面にうつる景色(けしき)の美しさに見とれているのか、画面の中でスケッチをしている人は何を感じていたのでしょうか。アルフレッドは、ピクトリアリズムの中心人物であり、20世紀(せいき)の写真の方向性(ほうこうせい)を作った近代写真の父とよばれています。
アルフレッド・ステーグリッツ「森のなかのスケッ チ」 1894年頃
ⓒTokyo Fuji Art Museum
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